デマントイドガーネットは繊維状に石の内部に割れが見える、ホーステイルインクルージョンという特徴を持っています。それは、馬のしっぽが由来と言われていますが、本当に馬のしっぽに似ているの?
今回は、デマントイドガーネットが本当に馬のしっぽに似ているのか徹底比較していきます。
デマントイドガーネットとは
デマントイドはロシアのウラル山脈ではじめて発見され最高級のものが産出されます。
クロム分を含んだ黄緑系の色をしており、ダイヤモンドよりもデマントイドは光の分散度が高く、希少性もあることからガーネットの中で最も高く評価されています。また、「ホーステイル(馬のしっぽ)」と呼ばれるアスベストの細かい毛状のインクルージョンを持つのが特徴的で、市場に出回ることがほとんどありません。出回らないゆえ、価格をつけるのが非常に難しい石でもあります。
直訳すると「馬のしっぽ状の内包物」といいますが、実際に馬のしっぽが入っているわけではありません。
その正体は「クリソタイル」といい、蛇紋石族(サーペンチン族)というグループに属する繊維状の鉱物が入っていて、馬のしっぽのように見えているわけです。
馬のしっぽとホーステイルインクルージョンの比較
ホーステイルインクルージョンと馬のしっぽはどのくらい似ているのでしょうか。
比較してみます!
こちらがホーステイルインクルージョンです。
出典:宝石の世界 デマントイドガーネット発行
こちらは競走馬との比較です。似ているような、似ていないような…。
次にポニーとの比較。私にはわかりかねますが、なんとなく色も似ている?ような気がします。
出典:北海道のしっぽ
いかがでしたか?ホーステイルインクルージョンと馬のしっぽは「たとえ」として使われる分には十分似ていると言っても過言ではないと思います!しかし、ディテールまで見ていくとやはり鉱物と毛。似て非ざるもの、です。
似ている似ていないは人それぞれの主観ですが、ホーステイルインクルージョンはとても綺麗!ということはわかったような気がします。ジュエリーショップでデマントイドガーネットを見かけたときは「馬のしっぽ」を思い出してしまいそうです。
お気に入りのデマインガーネットのジュエリーがきっと見つかると思いますよ!