誰もが知る3月の誕生石”アクアマリン”。ただ、この石は『アクアマリン』と呼ばれたり、『アクワマリン』と呼ばれることもあります。
この2つの呼び名の不思議…「翻訳の仕方?」「書き間違い?」などいろいろな理由がありそうですが、どちらが正式名称なのか気になりませんか?
今回は、そんな疑問にフォーカスしていきます。
そもそも、どんな石?
AQUAMARINEは3月の誕生石としても有名で近年、『幸せな結婚を象徴する石』として、女性からの人気が非常に高まってきています。エメラルドと同じ「ベリル」系の鉱物です。色の名称にもなっているAQUAMARINEは、色の範囲が透明感のある帯青色から空青色で、その色合いこそが宝石の価値であり、愛され続ける理由です。特に青の濃い物でも、成分上、サファイヤの様なブルーにはなりません。ちなみに色は濃いほど価値が上がります。ただし、いくら濃い色であっても灰色味がでていると評価が下がります。
代表的な産地はブラジルですが、現在はアフリカ系の産地からも価値の高いものが産出されています。
“アクワ・アクア”どっちが正解なの?
実は日本ジュエリー協会と宝石鑑別団体協議会(AGL)が共同で発表した「色石等に関する定義および命名法」というもので以下のことが定義されています。
鉱物名:天然ベリル系 カラー:ブルー 呼称:アクワマリン(キャッツアイを含む)
出典:http://www.agl.jp/publics/index/10/
公式では「アクワマリン」という呼称が定義されています。しかし、「アクアマリン」という呼称が消費者に浸透しているため、ジュエリーショップでよく目にするのは「アクア」表記が多いのが現状です。Aquamarineと英語表記しますので日本語書きにするときに「アクワ」か「アクア」か迷うのもわかるような気がします。
正式呼称はアクワマリン!
意外な結果だったのではないでしょうか?
消費者側での呼び方は「アクアマリン」の方が定着しているみたいですね!ですが、日本ジュエリー協会と宝石鑑別団体協議会(AGL)が共同で発表した「色石等に関する定義および命名法」では、正式名称は「アクワマリン」との事です。ジュエリーショップとしては消費者が分かりやすいように「アクアマリン」と表記しているお店が多いようですが、逆に混乱させているのかもしれませんね。
日本で公式とされている名称は「アクワマリン」ですので、これを覚えておくと「アクアマリン」と「アクワマリン」が同じものなのか違うものなのかがわかりますね!ジュエリーショップに足を運んだ際はどちらで表記しているかチェックしてしまいそうです。是非、宝石そのものだけではなく表記にも目を向けてみてはいかがでしょう。