皆さんもトパーズと言う宝石名は一度は聞いたことがあると思います。このトパーズは、和名で黄玉(おうぎょく)と呼ばれるだけあって『トパーズ=イエロー』といった認識や、近年のブルートパーズの人気から『トパーズ=ブルー』等と、人それぞれイメージするカラーが異なる宝石でもあります。それもそのはずで、実はトパーズと言う宝石は、非常にカラーバリエーションが豊富な宝石なのです。もちろん、どのタイプのトパーズも非常に美しいものですので、自分の好みに合うトパーズを選べばいいものなのですが、ここではトパーズの中でも特に人気の高いカラーの物をご紹介していきたいと思います。
トパーズの分類
トパーズと言う宝石は、大きく2種類のタイプに分類することが出来るって知っていますか?
実は、トパーズという物は、宝石の中に水酸基(OH)とフッ素(F)が含まれてているのですが、含有されている水酸基(OH)とフッ素(F)、どちらが優勢なのかによって『OHタイプ』と『Fタイプ』に分類されいぇのです。そして、この分類の違いによってカラーの違いや屈折率の違いが生まれてくるのです。それぞれのタイプの違いを以下で簡単にご紹介しておきましょう。
OHタイプのトパーズ
一般的な屈折率:1.609-1.617
Fタイプのトパーズ
尚、Fタイプのトパーズは、放射線処理によって様々な彩りを与えられるのが特徴で、無色のトパーズには段階的な濃度の青色が与えられるのが一般的です。
一般的な屈折率:1.629-1.637
手に入れておきたい人気のトパーズとは?
それでは、様々なカラーバリエーションがあるトパーズの中でも、「これだけは手に入れておきたい!」と言える人気のカラーをいくつかピックアップしておきましょう。基本的には自分の好みのカラーを選べばいいと思いますが、たまには人の意見を聞いてみるのも良いかもしれませんよ!
トパーズと言えばこれ!皇帝『インペリアルトパーズ』
トパーズの中で絶対にはずせないのがインペリアルトパーズでしょう。『インペリアル=皇帝』と名付けられている通り、トパーズの中では最も高い評価で、市場価格も高額な人気のカラーです。インペリアルトパーズは、シェリー酒を思わせるような絶妙なバランスのカラーが特徴で、元々は赤味のあるカラーの物のみの名称でした。しかし、2004年以降、新ルールで『OHタイプ』のトパーズは宝石鑑別書に「別名インペリアル・トパーズと呼ばれています」と記載してよい事になっています。
近年人気の『ブルートパーズ』
ブルートパーズは、基本的にトリートメント処理を施してあり、一口にブルートパーズと言っても、実は種類があるのです。ブルートパーズの種類に関しては、「スカイブルートパーズ」、「スイスブルートパーズ」「ロンドンブルートパーズ」「ロシアンブルートパーズ」等と呼ばれるものがあり、この中でも濃い青色を示すブルートパーズの『ロシアンブルートパーズ』は非常に高い希少価値があります。
まとめ
今回は、様々なカラーバリエーションで非常に人気の高いトパーズについてご紹介してきました。トパーズと言えば、イエローやブルーのトパーズを思い浮かべる方が多いと思いますが、他にもピンクやシャンパンカラーなど非常に美しいものが存在します。もちろん、どのような宝石でも、自分の好みに合わせて購入するのが良いものですが、本稿でもご紹介したインペリアルトパーズなどは、一度手に入れてみていただきたいです。
他のトパーズと比較してもその美しい輝きにビックリすると思いますよ!