皆さんは宝石と聞けば何を思い浮かべるでしょうか?ほとんどの方が真っ先に思い浮かべる宝石はダイヤモンドになるのではないのでしょうか?その次にサファイアやエメラルドが登場しそうです。この辺りの宝石は非常に認知度も高く、どのような宝石なのかの説明もいらないぐらいでしょう。さらにこのような人の中には、宝石の中で最も希少で高価な物がダイヤモンドなのだと思っている人も少なくないのではないでしょうか?
しかし、この認識は間違っており、世界にはダイヤモンドと比較しても、圧倒的な希少価値を持っている宝石はたくさんあるのです。今回は、そんなダイヤモンドよりも希少な超希少石についてご紹介したいと思います。
タンザニアの石と言われるタンザナイト
まずは、タンザナイトからご紹介しましょう。このタンザナイトは、少し前に人気タレントのマツコデラックスさんのTV番組で登場し、一気にその知名度が上がりましたね、しかし、知名度は上がったものの、その希少性は現在でも非常に高いです。
タンザナイトは、美しい青色を示すゾイサイトの一種で、世界中探してもタンザニア、キリマンジャロ山の麓にある限られたエリアでしか産出されません。このタンザナイトは、その希少性と美しさから、ハイジュエラーのティファニーが一代プロモーションをかけたほどです。ちなみに上画像のような鮮やかな青については、基本的に熱処理により出されているもので、未処理で鮮やかな青を持つタンザナイトは信じられないほどの価格がつくことがあります。
ドミニカでしか取れないラリマー
次は、ドミニカ共和国の限られた場所でしか産出されないラリマーです。この宝石は、ペクトライトの中でも特に青い物を指しています。ラリマーという名称は、発見者の娘であるラリッサとスペイン語で海を意味する「マール」から名づけられたと言われています。ちなみにラリマーは、稀に海岸に打ち上げられることがある事から、地元の人にはその存在を知られていたのですが、商業ベースで産出されるようになったのは鉱山が開かれた1970年代と比較的新しい宝石です。
ネオンの輝きを持つパライバトルマリン
本サイトでも何度もご紹介している超人気宝石パライバトルマリンもダイヤモンド以上の希少性を持っています。様々なカラーが存在するトルマリンですが、銅を含有し、独特なネオンカラーを示すパライバトルマリンは特別な人気を誇ります。
パライバトルマリンの希少性は、なんと、ダイヤモンド1万個に対して1個しか産出されないと言われるほどの希少性を持っています。さらに近年ではブラジルとナイジェリアの鉱山は枯渇していると言われ、いまだ産出するモザンビークも近いうちに枯渇するのではないかと予想されています。今後、さらにその希少性が高くなるパライバは、手に入れるなら今かもしれませんね。
グランディディエライト
最後にご紹介するのは、近年どんどん人気が上がっているグランディディエライトです。グランディディエライトは、1902年には鉱物として発見されていたのですが、宝石質の物が発見されたのは2000年代に入ってからと非常に新しい宝石と言えます。しかし、グランディディエライトは産出することが本当に稀であり、なんと「2014年から2016年前半までに産出された原石は僅か800kg」しかなかったのだそうです。さらに、その中でも透明度が高く宝石質の物は僅か60gしかないという驚きの希少性を誇ります。これほどの希少性から、グランディディエライトは、世界的な経済紙『フォーブス』に世界で3番目に高価な宝石と評価されたほどなのです。
好みのグランディディエライトに出会えた場合は、奇跡だと思い、すぐに手に入れることをお勧めします!
まとめ
今回は、宝石の中でも、ダイヤモンドよりもさらに希少性が高いと言われるものについてご紹介してきました。本稿でご紹介した宝石は、あくまでも筆者の好みでピックアップしたものですので、他にもたくさん希少性の高いものは存在しています。これらの宝石は、手に入れたいと思っても、自分の好みに合うものに出会うことが簡単ではありませんので、万が一出会った場合には、運命の出会いと思い手に入れることをお勧めしますよ!