宝石を使って作られたものといえば「ジュエリー」が真っ先に頭に思い浮かぶのではないかと思いますが、実は、ジュエリー以外に宝石を使って作られているものがあるんです。今回は、宝石を使って作られた様々なものをご紹介してまいります!
ロシア皇帝のイースター・エッグ
こちらは金の台座部分に宝石があしらわれています。ロシア皇帝が宝石師カール・ファベルジェ(Carl Faberge)に作らせた「インペリアル・イースター・エッグ」と呼ばれる宝飾を施したイースター・エッグの一つです。8個行方不明になっていたうちの一つだそうですよ。このイースター・エッグにはちょっとした逸話が残っているんです。このエッグ・イースターは、アメリカののみの市でくず鉄業者が約1万4000ドルで買ったのだそう。しかしこのエッグに約3300万ドル(約34億円)の価値があることを知らずに、くず鉄として売ることで、500ドル(ほどの儲けを得ようとしていたが買い手が見つからず、エッグは溶解されずに済んだそうです。このエッグがもし売れていたらと思うとぞっとしますね。
18金で作られた「おりん」
出典:http://mitsukoshi.mistore.jp
今度は、日本から「18金のおりん」です。仏具の中で一番知られているものと言っても過言ではないのでは?というほどメジャーなおりん。子どものころについつい鳴らしてしまって怒られた経験をお持ちの方もおられるのではないでしょうか。このおりんは仏前で手を合わせる前にチーンと鳴らし、非常に澄み渡った音を出す仏具です。作りは多くが金属製で、鈴形が多いです。そんなおりんが18金で作られました。日本音響研究所で音色の分析をしたところ、人間が「良い」と感じる音に共通する「1/f」のゆらぎが検出されたそうです。さらに、金ならではの長い「余韻」も心地よさを高めてくれるそうです。
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宝石のかけらで描かれた「世界地図」
こちらは、世界地図を全部宝石のかけらでつくったものです。全部で250,000ピースものかけらを使用しているとのこと。すごいですね!また、この宝石で作られた世界地図のすごいところは「見せ方にもこだわっている」ところです。どんなこだわりかというと、6,912個のLEDで後ろから照らして作品全体を輝かせるのです。作品の完成度だけでも素晴らしいのですが見せ方でその魅力は倍増しているように感じます!
まとめ
今回は、宝石を使って作られた様々なものをご紹介してまいりました。いかがでしたか?ジュエリーだけではなく、本当にいろいろな分野で宝石が使用されているんですね。ぜひ、身の回りで宝石を使用しているアートやものを探してみてはいかがでしょう!