今回は宝石業界の最新ニュースをご紹介します。2017年9月26日にイギリスの宝石商グラフより驚愕の発表があったのは皆さんご存知ですか?それは2015年にボツワナのカロウェ(Karowe)鉱山で発見されたテニスボールほどもある1109カラット(約220g)の大きさのダイヤモンド原石をグラフが購入したというものです。グラフが購入したダイヤモンド原石は「レセディ・ラ・ロナ」と呼ばれており、過去100年間で歴史上2番目の大きさを誇ります。この「レセディ・ラ・ロナ」というダイヤモンドは昨年サザビーズオークションに出品され推定落札価格は7,000万ドル(約75億円)を超えるのではと予想されていましたが結局は落札されませんでした。いったいいくらの値段がつくのかと世界中が注目していたのですがまさかの『不調』で逆の衝撃でした。
今回はそんな「レセディ・ラ・ロナ」がどのようなダイヤモンドでいったいいくらで売買されたのかをご紹介します!
グラフはいったいいくらで「レセディ・ラ・ロナ」を買ったの?
出典:https://www.gia.edu/
「レセディ・ラ・ロナ」を購入した『グラフ』はイギリスを代表するダイヤモンドジュエラーで、カラーやフローレスの品質に徹底的に拘った大粒で究極に美しい宝石のみを取り扱うことで有名です。そんなグラフのローレンス・グラフ会長は「レセディ・ラ・ロナ」購入の際に「この石は自らのあるべき姿をわれわれに語り掛け、どのようにカットされたいか、自ら決めることだろう。そのたぐいまれな特徴を生かすため、われわれは細心の注意を払う」と述べたそうです。どのようなジュエリーに加工されるのか今から非常に楽しみです。
それでは皆様が気になっているだろう「レセディ・ラ・ロナ」の取引価格をご紹介します!今回このダイヤモンド原石にグラフが支払った金額は…なんと…5300万ドル(約59億円)!やはりこれだけの大きさのダイヤモンドとなるととんでもない金額になりますね!
ちなみに「レセディ・ラ・ロナ」はただ単に大きいだけというわけではなく、米国宝石学会によるとダイヤモンドの上位2%のグループに含まれる非常に高品質なダイヤモンドだそうです。「レセディ・ラ・ロナ」透明度が非常に高く、いくつかの業者が鑑定したところ、色の評価も最高の「Dランク」の評価がつけられているそうです。
過去最大のダイヤモンドと言えば?
ちなみに過去100年近くで最も大きなダイヤモンドが何なのかはご存知ですか?このサイトを見ていただいている方は何度か登場しているので知っているかもしれませんが、それは1905年に南アフリカで採掘された「カリナン」です。「カリナン」の大きさはなんと3016.75カラットで、史上2番目といわれる大きさの「レセディ・ラ・ロナ」約3倍の大きさです!カリナンは9個のダイヤモンドにカットされイギリス王室の王冠にも飾られています。カリナンはカットされたダイヤモンドで最も大きなものは530.2カラットですが「レセディ・ラ・ロナ」はカットされ、磨かれた状態では史上最大のダイヤモンドになる可能性があるといわれています。楽しみですね!
まとめ
今回は史上2番目のダイヤモンド原石「レセディ・ラ・ロナ」の驚愕の購入価格をご紹介しました。今回購入した企業はダイヤモンドジュエラーとしても世界的に有名なグラフですので購入者はどこか納得といった感じですね。しかしその価格59億円というのは想像もつかない価格で驚きを通り越すといった感じです。今後「レセディ・ラ・ロナ」がどのようなダイヤモンドに加工されるのか今から楽しみですね!