今回は、日本人にとって非常になじみ深いクリスタル(水晶)についてご紹介します。クリスタル(水晶)は、クォーツ(石英)の中でも、特に無色透明で、結晶形がはっきりしたものを指しています。かつては、日本国内でも良質なクリスタル(水晶)が産出されていたこともあり、日本の国石にも指定されています。多くの方は、無色透明の物をイメージすると思いますが、実はクリスタルにも以下のような種類があるのです。
- クォーツ
- 紫水晶
- 黒水晶
- 紅水晶
- ガーデンクォーツ
- ファントムクォーツ
今回は、そんなクリスタルについてご紹介します。
クリスタルの種類について
それでは、冒頭でご紹介した様々な種類のクリスタルについて簡単にご紹介していきましょう。
水晶とクォーツについて
クォーツとは、ケイ素と酸素のみで形成された単純な鉱物で、実はクォーツという名称はクォーツグループの総称なのです。クォーツグループは、様々な物がある中で、色や透明度、成分、構造などによって以下のように『種』に分けられています。
- 水晶種
多くの方がイメージする水晶で、透明度が高く、結晶の形が肉眼で確認できるものです - 石英種
透明度は低く、半透明から不透明です。形が肉眼で確認できるかは不問です - 玉髄(ぎょくずい)種
極微細な結晶が網目状に集まり、緻密に固まって形成されたもの
上述の通り、水晶とは水晶種に所属しており、無色透明で結晶の形が確認できるものの名前と考えておきましょう。
紫水晶について
紫水晶はアメシストなどとも呼ばれる人気の宝石です。有名な産地としては、ブラジルやスリランカ、マダカスカルなどがあり、ガラス光沢をもった淡いライラック色から濃紫色までの非常に魅力的なクリスタルです。
紫水晶は、日本国内でも産出され、宮城県や鳥取県などが有名です。
黒水晶について
黒水晶は、モリオンやケアンゴームなどさまざまな呼び名を持っているのですが、鉱物的には全てスモーキークォーツ(煙水晶)に属しています。古くから魔除けや邪気払いに強い効果を持っていると言われ、パワーストーンとしても人気です。
産地は、ブラジル、アメリカ、南アフリカ共和国が有名です。
紅水晶について
紅水晶はローズクォーツとも呼ばれ、その名称通り、美しいピンク色が特徴です。ただし、光に敏感で退色しやすい水晶ですので注意が必要です。この紅水晶は、他の水晶よりも産出量が少なく、その希少性から高い価格が付きやすいです。
パワーストーンとしても、無条件の愛や無限の平和を象徴するとして高い人気を誇っています。
ガーデンクォーツについて
ガーデンクォーツは、結晶の成長段階で水晶内に他の鉱物や泥岩などを取り込んだものを指しています。カラーのベースとしては、無色透明、スモーキーカラー、シトリンカラーなどがあります。
クリスタルの中に庭園(ガーデン)があるように見えるため、ガーデンクォーツ呼ばれているのですが、クローライトと呼ばれる緑泥石が多いほど価値が高くなります。
まとめ
今回は、様々あるクリスタルの種類について簡単にご紹介しました。クリスタルは、上述したようにいろいろな種類があるのですが、その希少性や人気から価格が大きく異なります。一般的には無色透明なクリスタルや、紫色が特徴のアメシストが有名ですが、「世界に一つしかない!」などを重視するのであればガーデンクォーツなどもオススメです。
なお、クリスタルは、パワーストーンとしても高い人気がありますので、宝石の意味などを重視してお守りとして持つのもよいのではないでしょうか!