11月の誕生石トパーズは、フッ素やアルミニウムを含むケイ酸塩鉱物で、様々な色を呈するため古来より宝飾品として利用されてきました。
淡褐色のものは宝石として珍重されます。トパーズは成分中のフッ素とヒドロキシ基のどちらが優勢かによってFタイプとOHタイプに分類されます。いくぶんオレンジ色がかったOHタイプは希少なため、インペリアルトパーズとも呼ばれ、高値で取引されています。
今回はそんなトパーズの区別方法にフォーカスしてみたいと思います!
トパーズの分類
トパーズは水酸基(OH)とフッ素(F)が含まれていますが、含有する水酸基(OH)とフッ素(F)のどちらが優勢かによってOHタイプ、Fタイプに区別されます。この考え方が導入されるようになったのは比較的最近で、2004年より
JJA(社団法人日本ジュエリー協会)・AGL(宝石鑑別団体協議会)
による新ルールにも反映されています。
このルールによりOHタイプの場合には宝石鑑別書に「別名インペリアル・トパーズと呼ばれています」と記載して良い事になりました。
インペリアルトパーズは2004年以前は赤色のもののみを指していましたが新ルールになり赤色以外もそう呼ぶようになりました。赤みのあるインペリアルトパーズは産出量が極めて少なく、宝石の中でも1.2位を争う希少さです。
トパーズの屈折率の違い
トパーズのOHタイプとFタイプの違いは屈折率の違いに現れます。特に強い輝きを放つものはOHタイプの可能性が高いとされます。
OHタイプの一般的な屈折率:1.609-1.617
- インペリアルトパーズ
- ピンクトパーズ
OHタイプのトパーズは、シェリーカラー(シェリー酒色)と呼ばれて高い価値を認められる宝石です。
Fタイプの一般的な屈折率 :1.629-1.637
- ブルートパーズ
- ホワイトトパーズ
- グリーントパーズ
Fタイプのトパーズは放射線処理によって様々な彩りを与えられるのが特徴で、一般的に無色トパーズに青色の段階的な濃度の変化を与えた宝石です。
トパーズはOHタイプが希少!
今回はトパーズの種類をご紹介してきました。いかがでしたか?
成分によって、FタイプとOHタイプに分類され、それぞれが輝きの様相に違いがあるんですね!なんとなくトパーズには2種類あると知っていたけれどなぜかはわからなかった私は謎が解決して嬉しいです。皆さんもぜひ、トパーズの違いを知った上で実際のジュエリーを選んでみるとまた違った見え方があるかもしれませんね!ぜひ試してみてください。