「夜会のエメラルド」と呼ばれるペリドット

「夫婦の幸福」という石言葉を持ったペリドットという宝石をご存知ですか？ダイヤモンドやサファイアなどの宝石と比べるとあまりなじみがなく、どのような宝石かはいまいちわからないという方は多いかもしれませんね。しかし、ペリドットは、古代エジプトではファラオたちの王冠や装飾品として特別に愛されていたそうで、現在でもエジプトでは国石とされています。これはペリドットが夜と昼での輝きに違いが少ないためだそうで、古代エジプトでは「太陽の宝石」と呼ばれていたそうです。今回はそんな美しい輝きの『ペリドット』にせまってみたいと思います。

ペリドットとは？

ペリドットはカンラン石の一種で、黄金がかったライムグリーンから、豊かな萌黄色を持った宝石です。カンラン石自体は特に珍しくもなく、ありふれた鉱物ですが、ペリドットと呼ばれるような宝石質の物は非常に希少で珍重されます。
宝石としてのペリドットは硬度が6.5と低いため、強い衝撃があると割れてしまいます。したがってジュエリーとしてのペリドットは取り扱いには注意が必要です。また特徴として、複屈折というものがある為、宝石に入った光が２重の光となって出ていくため美しい輝きを示します。

硬度：6.5
石言葉：夫婦の幸福・和愛
産地：エジプト・アメリカ・中国・ミャンマー・メキシコ・ブラジル

ペリドットジュエリーについて

ペリドットは、様々なカラーを持つ宝石が多い中で、唯一グリーンの色合いのみをもつ、カラーバリエーションがない珍しい宝石です。ペリドットのカラーは、黄色味の強いオリーブグリーンから茶系の強いオリーブグリーンを示しますが、その色の濃淡は結晶内に含有される鉄イオンの量で決定します。淡いオリーブグリーンのジュエリーも人気が高いですが、ペリドットの評価的には暗みのあるオリーブグリーンを示すものが最高の評価を受けます。
ペリドットはゴールドとの相性が非常に良く、金細工と合わせた時はペリドットの良さが倍増するとまで言われています。ペリドットのジュエリーを手に入れる場合は、ゴールドと組み合わせたものを探すといいかもしれませんね！

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ペリドットの伝説

出典：https://www.gia.edu/(パラサイト隕石)

ペリドットは上でもご紹介した通り古代エジプトでは非常に大切な宝石とされていました。それは古代エジプトが国家の象徴として崇拝していた太陽神ラーの黄金の光を受け継いでいると考えられて、危険から身を守ってくれる石だと信じられていたからだそうです。
他にも面白い話で、ペリドットは宇宙から地球にふってくる『隕石』の中に稀ですが含まれていることがあるそうです！ペリドットが含まれている隕石は、「鉄とニッケル」の合金の中にペリドットが含まれています。これは、地球上で生成される鉱物では考えられない構成で、この隕石は「パラサイト隕石」という名前が付けられています。しかも、2003年には火星でもペリドットが発見されて、地球以外で初めて発見されたジェムストーンになりました。これを聞くだけでペリドットにとても興味がでてきませんか？

まとめ

今回は美しいオリーブグリーンの宝石、『ペリドット』についてご紹介しました。
ペリドットはオリーブグリーンのとても美しい宝石です。特に他の宝石と違って、夜でもその輝きに陰りを見せない宝石で「夜会のエメラルド」なんてとても魅力的な呼び名がついているほどです。オイルを塗ったかのようなテリがある黄緑色のペリドットは是非手に入れたいジュエリーですね！