パライバトルマリン・ブルー派が圧倒勝利!?グリーンパライバも魅力的

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パライバトルマリンとは

トルマリンの中でもより高評価を受けるのがこの「パライバトルマリン」。
もともと鉱物学的には各種の色彩を放つトルマリンの一種でしかありませんでした。しかし、透明度や色味の個性から受ける印象があまりにも強烈だったため、次第にその立ち位置を獲得し宝石の世界では独立した名称を勝ち取ってしまいました。とても希少で「アレキサンドライト」「パパラチアサファイア」と並んで、“世界三大希少石 ”と呼ばれています。

トルマリンについて
トルマリンは10月の誕生石で、世界的に多く取れる鉱物のひとつ。ケイ酸塩鉱物グループの名称で、結晶を熱すると電気を帯びるため電気石(でんきせき)と呼ばれています。

ブルー系とグリーン系の違いとは

ブルーの発色は通常、鉄であることが多いのですが、この鉄が銅に置き換わったものがパライバトルマリンです。
これは、トルマリンの発色要因に銅が関与する唯一の事例で、パライバトルマリンでは、この置き換わった銅が原因で青から青緑色の色味を発色します。通常、トルマリンの赤色の発色原因であるマンガンもパライバトルマリンには含有されています。この比率も色の決定に関与しています。

発色にクロムが関与してるという一説は嘘?!
発色要因に関しては、銅の他にクロムも関与しているとする解説がよく見受けられます。しかし、米国宝石学会(GIA)が実施した成分分析により、クロムは検知できるレベル以下であったという結果が出ています。クロム要因であるとの記述が広まった背景には、グリーン色のトルマリンはクロムが発色要因であることが通常なのでそのことが関係しているのではないか、と思われます。

先ほどご紹介した発色の詳細は以下のように整理されます。

パライバトルマリンは銅が着色原因として機能するとターコイズブルー色。
2価マンガン+チタンまたは鉄+チタンが機能するとグリーン色。
3価マンガンが機能すると紫~ピンク色となります。
3価マンガンはパライバトルマリンの発色には邪魔になります。
そこで加熱処理により3価マンガンを2価マンガンに変えて紫色を取り除きます。
熱に強い銅は変化しにくいので銅と2価マンガンの色合いが残り、
パライバトルマリンと呼べるブルー~グリーンの色合いになります。
※マンガンは25個の電子が原子核のまわりを回っています。しかし、一番外側の2~7個の電子を失ってしまう場合があります。この失った状態を2価~7価と言います、通常マンガンは2価が一番安定した状態です。

出典:宝石博物館

ブルーとグリーン、それぞれの特徴は

パライドトルマリンはブラジルとナイジェリア、モザンビークが主要産地です。良質な物の産出は近年まれで、その量もごく限られています。その中でも群を抜くのがブラジル産で、ブラジルの鉱山から産出されるものはネオンブルー色のものが多く産出されます。アフリカ各国では、緑がかったものが多く産出されます。人気の『濃いネオンブルー』を多く産出するブラジル産の価値のほうが、一般的には高く評価されています。価値、希少性としてはブルー系に軍配があがりますが、ネオンがあるグリーンのパライバはブルーよりリーズナブルに購入できるのが魅力があります。

希少なパライバ、色はお好みで

今回はパライバトルマリンの特徴、ブルーとグリーンの色の違い・特徴についてご紹介してきました。
パライバトルマリンはパワーストーンとして眠っている才能を開花させる自己開発能力と、正解を導きだすための洞察力を高めてくれる力も持っているとされ、更に「緊張や不安感からのストレスを発散させてくれるパワーがある」とも言われていますので、ぜひお好きな色をひとつ持ってみてはいかがでしょうか。

 

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2016.04.04
bn_paraiba

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