長年サンストーンと混同されていたアンデシンとは?

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皆さんはアンデシンという宝石を聞いたことはありますか?この宝石は2000年台に入ってから正式に発見されたまだまだ新しい宝石な為、あまり名前を聞いたことのない方も多いかもしれませんね。
ですが、そんな人でも「サンストーン」という宝石は知っているかもしれませんね。実はアンデシンは長年サンストーンと混同されていて、宝石店でもアンデシンをサンストーンとして販売していたところも多いとか。実際にあなたが持っているサンストーンも、実はアンデシンだった…なんてこともあるかもしれませんね。
そこで今回はそんなアンデシンはどのような宝石なのかをご紹介いたしと思います。

アンデシンってどんな石?

宝石名 アンデシン
和名/英名 中性長石/Andesine
主なカラー 無色、白、灰色、褐色、緑、赤、淡黄系、オレンジ系、ピンク系
モース硬度 6-6.5
主な産地 コンゴ、チベット、モンゴルなど
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アンデシンは2002年にコンゴ民主共和国で『正式』に発見された新しい宝石です。しかし、実はチベットでは昔から祭祀等に使用される特別な石として用いられていたそうです。
アンデシンはムーンストーンやサンストーンが属するフェルドスパーという鉱物の一種で、それぞれの石の名称はアノーサイトとアルバイトの成分比率で決定します。その比率は、以下のような比率になっています。(下記の数字はアルバイトの比率です)
  • 0~10% ⇒ アノーサイト(灰長石)
  • 10~30% ⇒ ビトーナイト(亜灰長石)
  • 30~50% ⇒ ラブラドライト(曹灰長石)
  • 50~70% ⇒ アンデシン(中性長石)
  • 70~90% ⇒ オリゴクレース(灰曹長石)
  • 90~100% ⇒ アルバイト(曹長石)

アンデシンは上記の通りラブラドライトとオリゴクレースの中間に位置する鉱物で、簡単に言うと両方の成分を半分ずつ持った宝石ということです。オリゴクレースの中ではサンストーンが有名で、上で説明した通りサンストーンの成分も半分持っているため比率のずれでサンストーンと思われていたということですね。

アンデシンの産地

アンデシンは世界各国で産出されます。実は宝石質ではありませんが日本の東京都小笠原村硫黄島と長野県上田市でもアンデシンは産出されます。
この宝石は基本的に赤色や緑色の色彩をしたものが多く、宝石質のアンデシンは主にチベット・コンゴ共和国・モンゴルなどから産出されます。その中でもチベットから産出されるアンデシンは別格に品質が高いと言われ、チベット産アンデシンは濃い赤褐色の中にうっすらとした陽炎のような緑のシラーが特徴です。さらに、アンデシンはそもそも産出量が非常に少いうえ、標高の高い過酷な環境下でしか採掘できないチベット産のアンデシンは、一部の人しか採掘できず、特別な希少価値を持っています。そのためチベット産アンデシンは「チベットナイト」とも言われ特別扱いを受けています。

まとめ

今回はまだまだ新しい宝石のアンデシンについてご紹介しましたがいかがでしたか?アンデシンは宝石として世界中に認知されてからまだ十数年しかたっていませんがすでに多くのファンがついているとても美しい宝石です。産出量は非常に少なく、とても希少価値の高い宝石なのでその分取引価格も高価になりますが、ルビーやガーネットに引けを取らない存在感でとても深みのある美しさを持った宝石です。是非、アンデシンをあしらったジュエリーを手に取ってみてください!

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