月の光を貯めた石と言われる『ブルームーンストーン』をご紹介

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昔から月の光を貯めた石として愛されてきた『ムーンストーン』という宝石をご存知ですか?月は太陽に並んで信仰の対象にもなることも多く、月の光を貯めていると考えられてきたムーンストーンもそれに合わせ珍重されてきました。近年では月は恋愛にかかわりが深いとも言われているためムーンストーンは恋愛成就のパワーストーンとしても非常に人気が高くなっていますね。そこで今回はムーンストーンがどのような宝石かをご紹介したいと思います。

ムーンストーンとは

20170722_6_00ムーンストーンは和名では『月長石』と呼ばれ、もともとは長石という鉱物に含まれる宝石です。この長石という鉱物は含有量が非常に多いもので、実は地球上の岩石の中にはほとんど長石が含まれています。こう聞くとムーンストーンはどこにでもありそうと考えるかもしれませんが、もちろんそれは違い、長石の中でも外見が青白く美しいもののみがムーンストーンとして取り扱われます。
長石の中でも美しい物のみがムーンストーンとなるのですが、この宝石の特徴は薄い白色の中にぼんやりと青みが見える色合いです。そこにカボションカットを施されるとその輝きが特に目立ちます。ジュエリーとしての注意点としては、モース硬度が水晶などよりも低くまた薄い層が重なって石が形成されているため衝撃に弱く、割れやすい・傷つきやすいという点があります。したがってムーンストーンをあしらったジュエリーを保管する場合は硬い入れ物ではなく柔らかい布製の物を選びましょう。

長石のほとんどは白色をしていますが、岩石中に含有する成分によっては色が付いたり結晶化したりする鉱物です。長石から変化して作られる鉱物はムーンストーン以外にも「アノーソクレース」や「サニディン」等、美しいものがあります。

ムーンストーンの種類

ムーンストーンは持っている色によっていくつかの種類に分かれています。通常『ムーンストーン』といえば青みのかかった無色透明の物を指した宝石の名前なのですが、ほかにも緑色が入ったもの、オレンジ色をしたもの、茶色味をしたものなども存在します。これらの色味を帯びた光は『シラー効果』と呼ばれ、逆にこのシラー効果がない場合はムーンストーンとは言えません。

ブルームーンストーン

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ブルームーンストーンは一般的にムーンストーンと呼ばれるものです。ブルームーンストーンは青みを帯びたシラー効果が特徴で元々はスリランカで産出されたムーンストーンを指していました。スリランカ産のブルームーンストーンは無色に近い素地に白みを帯びた青色の光を宿していることが特徴です。しかし現在、スリランカでムーンストーンが産出されることなくなってしまい、スリランカ産の色味に似通ったムーンストーンを総称してブルームーンストーンと呼ばれるようになりました。ちなみに青みの強いものはロイヤルブルームーンストーンと呼ばれ非常に貴重とされます。

レインボームーンストーン

ブルームーンストーンとは違いインドで産出されるものは薄い白色の中に虹色の輝きを持っていて『レインボームーンストーン』と呼ばれます。ブルームーンストーンは世界各地で産出される宝石ですが、レインボームーンストーンは産地が限定されるため希少価値が高いです。価格的には基本的にブルームーンストーンのほうが高価になることのほうが多いですが、研磨の制度やコンディションによってはブルームーンストーンを超える価格をつけるものも存在します。

まとめ

今回は月の光を貯めた宝石と言われるムーンストーンをご紹介しました。ムーンストーンの中にも種類があるというのはあまり知らないというかたのほうが多いのではないでしょうか?ムーンストーンは一般的にブルームーンストーンを指すほど青みを持った物が多く、また人気も高いです。恋愛成就のパワーを持っているとも言われるので是非持っておきたい宝石ですね!

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